第19章 2人の年末
……と、言うのも…その。
生まれてこの方…36年なんだけど…。
その…、自分で…コンドームを
購入…した事が…無くて…。
まぁ…雄介さんと付き合ってた頃は、
最後の方は…そんなに…しても
いなかった…って言うのもあるけど。
「でも、実際…どうなんだろ?
女の方から…これって出されるのって。
嬉しい…のかな?引かれちゃう??」
……と、コンドームのコーナーで
かれこれ…悩んで数分が経過していて。
このままここに居座る方が、
羞恥プレイだと言う現実に気付いた。
美咲さんが凄かったから、
一緒に年越しするんだったら。
年越しえっち…したいなって。
ん?んん??女の子??
いや、女の子って年齢じゃないけど…。
こう…女の子?女性から…言われるのって
やっぱり男性も嬉しいみたいよって。
そう言えば…こっちからしたいって
そんな意思表示を…したのって、
今まであったかな??って思い返して。
よくよく考えたら…、いつも
会う時は…してる…し、こっちから
しようってなる…事が無かった…。
と…言う、現実に気が付いた。
だって、多分…今日…彼の家に行って。
お夕飯の後…いや、もしかしたら
前の時もあるから
どっちか分からないけど。
明日も一緒に過ごそうねって言ってるし。
一緒に過ごしてて、
こたつとかでイチャイチャしてたら
その内…ちゅっちゅ…したりして…。
えっちな事をする流れになる…なって。
渡すだけで…良い様な気がして来て。
巴はコンドームの棚から
美咲さんにオススメされた
0.01ミリの極薄のコンドームを
持って居た買い物カゴの中に入れて。
他の…どうでもいい様な
ハンドソープの詰め替えとかと一緒に
それをレジに持って行って購入し。
お昼の分と、今日の夕の分の
ご飯の食材をスーパーに寄って購入して。
巴は自分のアパートに戻って来た。
お昼は簡単に済ませて、
今日と明日、彼の家に泊まるし。
1日は私の家に行ってから、
彼の家に泊まるって話だから。
もう…3日泊まるつもりで、
キャリーバックに荷物を用意して。
もし…、港斗君のお家で
彼をお出迎えした時に…。