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12歳年下の彼に溺愛される話

第13章 12月14日と15日




お布団に潜り込んでみたけど。
エステして貰った時にちょっと
寝ちゃったから、寝付けそうに無くて。

添い寝係を…リビングの所まで
巴が迎えに来たのだが。

「今日は…こっちで…寝ようかな…」

もぞもぞと脚付きマットレスの
布団の中に巴が潜り込んだ。

別に…布団に彼の香りが
染みついたりはしてないんだけど…。

何時もうちに泊まる時は
ここで一緒に寝るから…。

私の部屋の中で…、一番
彼を感じられる場所である事には
ここは間違いはない…訳で…。

いや…ある意味…で…、
彼を一番感じてる…場所…
であるのも…間違いじゃないけど…。

「ちょっと…隣…寂しい。
あ、そうだ…、…うんしょ…っ」

いつもは港斗君が横に居るから
ダブルサイズの脚付きマットレスの
中央に一人で横になると…
どうにも隣が広く感じすぎる。

ヨギボーの縦長のクッションを
こっちに布団の中で引っ張り寄せて
移動させて、自分の隣に寝かせると。

何かが一緒に布団で
寝てる感じがするから。

「あ、丁度いい感じが…する」

このヨギボーは…元々
港斗君の家にあったやつだし
港斗君が良く持たれてるやつだから。

そのヨギボーに身体を寄せて
スリスリと擦り寄れば。
何となく…気持ちも落ち着いて来て
眠気が……出て来た感じがする…。

「……港斗…君…
おやす…み…なさい…」

港斗君に見立てた
ヨギボーにそう挨拶をして。

巴はそのまま、
15日の夜は眠りに落ちて行った。





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