• テキストサイズ

12歳年下の彼に溺愛される話

第13章 12月14日と15日




大根の煮物もくれたから、
それを頂きながら。
薬膳粥を夕飯にして。

「お母さんがくれた…
無印のサムゲタン…本格的な味だな」

この味で320円は良いのでは?と
そんな風に思ってしまう。

もち麦が入ってるから
偶にお粥と一緒になると
モチモチとした食感が加わる。

「ああ、そうだ…大根の
葉っぱ貰ってたの…忘れてた」

このまま冷蔵庫に入れたままだと
しなびて使えなくなるから
適当に洗った大根の葉をカットして。
フライパンでゴマ油で炒めて。
それにめんつゆを掛けて鰹節で和える。

残りは茹でて、水気を絞って。
調味料とピーナッツと
ちょっとだけきな粉を入れて和えると。
ちょっとした常備菜にもなる。

定番はうす揚げと一緒にお味噌汁とか、
お漬物だとか、厚揚げと似たりとか。
ちょっと独特な苦味があって。
シャキシャキとした食感が特徴。
大根本体よりも葉の方が
栄養素も豊富だったりもするし…。

スーパーの大根は葉っぱが
切られて売ってるから。
そう言う地元野菜の直売所とか
うちみたいに家庭菜園してるとか
してないと食べられないかも…。

大根の葉の炒め物を食べながら
巴はそんな事を考えていて。

夕飯を済ませると、
お湯張りをしながら洗い物をする。
一人の洗い物なんて知れてるから。
さっき貰った、
リラックスハーブティーを
サーバーのお湯で淹れて。

お湯張りを待って居ると。

今日も港斗君から電話が掛かって来て。

迎えに来れないのを
謝られれてしまったけど、
会場の北野にある邸宅には
妹が送迎してくれるからと…話したら。

彼が…私のメイクとか送迎を
してくれたお礼をしますねと言って居て。

「ごめんね…港斗君…なんか…
その、逆に気を遣って貰う事ばっかりで…」

『良いんですって、元はと言えば
うちの事務所長が突然あんなことを
言い出すのが悪いんですって。
ですから、巴さんは…もう…
お客さんして貰ってたらいいんで…。
他の連中も…巴さんが…
どんな人なのか…
気になってるみたいで…』

「そんな……期待されちゃったら、
明日実物見て、
港斗君の職場の人に
がっかりされちゃう…んじゃ」


/ 1757ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp