第103章 彼と私の8月26日
パンのコーナーには
取りやすい様にカットされた
バターが綺麗に整列していて。
ジャムも自分が欲しい量を
すくう感じになっている。
そして…何よりも…この…
キラキラと黄金に輝く
こちらも取りやすいようにカット
してある…巣蜜、コムハニーを
バターやジャムと一緒に取らせて貰って。
パンに付ける分と、
さっきのプレーンヨーグルトにと
もう1カット巣蜜を頂く事にして。
その頃には…あっちの方の
卵料理を焼いて貰える方が
ちょっと混雑が緩和してたので。
そっちをぐるっと見て回って
スクランブルエッグにソーセージ
目の前でシェフが焼いている
ハムエッグもつい…取ってしまって。
テーブルの所に戻ると
彼は先に戻っていたみたいで。
彼は…和食ばっかりを
選んで和定食になっていて。
茶わん蒸しに、鰯の一夜干し
それから切り干し大根に筑前煮。
出し巻き玉子に納豆にお漬物。
手作りのザル豆腐に、お味噌汁
まぐろの山掛け…それから。
『明太子…めっちゃ美味しいですよ』
小さな小鉢に1カットずつ
大きな太腹の明太子が入っていて。
彼のトレーには明太子が4つほど
乗っているし、食べた後のが2つあって。
「凄い…大きくて
美味しそうな明太子だね…」
『明太子だけでご飯食べれますよ。
てか…ここの朝食バイキング
ヤバいですね、種類が多すぎて
全然まだまだ食べてないのあるんですよ』
そう言いながら朝から
別皿に…山盛のカレーを食べていて。
これだけ…種類があったら
朝から彼のお腹も満足しそうだなと
そんな風に思いながら、
取って来た楽しみのパンに
巣蜜を付けながら頂いて。
ウキウキで…取って来て
パンに付けたり
ヨーグルトに入れたりして
巣蜜…食べたんだけど…
偶に口の中に…残る感じになって。
彼が食べていたオススメの
明太子が美味しそうだったから
ちょっとだけご飯をよそってもらって
明太子も…美味しく食べてしまって。
彼が…お代わり取って来ますねと
席を外している間に
スタッフの人が全部…
彼が食べたお皿を引いて行ってくれて。