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12歳年下の彼に溺愛される話

第85章 7月7日 夜編



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兵庫県 舞子ビラ神戸

小林&葵side


感情が昂ってしまって、
泣き出してしまった葵を見て、
小林が葵の身体をぎゅっと抱きしめて。
よしよしと…落ち着かせる様に
葵の頭を撫で続けた…。

『ずっと…立ちっぱなしでいるのも
僕も、蛯名さんもしんどいから
あっち…ベッドの端…座ろう…?』

ね?と…葵の耳元に囁き掛けると
まだ泣き止んでない…葵が
自分の顔を手で覆いながら
こくん…と首を縦に振って頷いて。

顔を手で覆っている彼女を
歩行介助するみたいに身体を添えて
ベッドの所まで導くと、
ここにベッドがあるよ…と
葵に教える様にしてその手で
ベッドを小林が触って確かめさせた。

自分が先に座って、自分の隣に
葵をエスコートして座らせると
そのまま背中に腕を回して
上下にゆっくりと擦る。

『葵さん…だけ…ですよ…、
こんな風に…僕の為に…
泣いてくれて…涙を流してくれるのは…』

『うひゃあああぁ~ぁあっ!!!!
いいいいっ、いま…今ぁ…
葵って…言いませんでしたか?』

葵の声は元々良く通る
声質をしているので、
そんな大きな声で叫ばれたら
もしかしたら隣に聞こえてるかも…と。

『あ、葵さん、しっ…、静かにして…
もう…こんな時間だから……
寝てる…他の人の…迷惑になっちゃう…』

『だッ…だって…こっ小林サンがッ…』

ううんと小林が首を横に振って、
自分が葵の事を苗字の蛯名ではなくて
葵と名前で呼んだのだから、
葵にも…自分を下の名前で呼ぶ様にと
そう言う意味の否定のサインで。

『だ…だって…っ、そ…壮太サンが…ッ』

『葵さんの事……大事にします…から…』

ガシッと…小林の両手が
葵の両肩を掴んで来て
そのまま…後ろにあるベッドの上に
ボスッ…と…身体を倒される。

座ったままの体勢で…
上半身がベッドの上に寝ている状態で
葵は下から小林を見上げていた。

『葵さんの…事…、全部…
僕の物…に……
してしまっても…良いですか?』

『なッ…、何を言ってるんですかッ…
もう…ずっと、…ずっと…あの時から…
あの…最初に……小林…、
そ、壮太サンに
出会った…あの時から…ずっと…、
私は…全部…。
壮太サンの…です…よ…?』



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