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12歳年下の彼に溺愛される話

第84章 7月7日 PM編



12時半からイルカショーが始まって
音楽に合わせた
コンビネーションジャンプや
大技が決まると歓声と拍手が
スタジアムに響いていた。

約20分のショーが終わると、
スタジアムに居たお客さん達が
あっという間に居なくなってしまう。

『蛯名さん…この下の
フードコートに食事食べに行きますか?』

ドルフィンスタジアムの1階には
地産地消に拘って地元
兵庫県の食材を使った
ワーフドルフィンスタジアムがある。

先に座席を確保するシステムの様で
その日は暑かったので、中の方が人気で
テラス席の方は座席に余裕があった。
食べたい物注文して来るので、
ここで席取りをして置いて欲しいと
そう小林に言われて、
瀬戸内しらすと焼き穴子丼と
ジンジャーエールをお願いして。
食券を買いに行った小林を待っていた。

フードコートだけど、壁や床や
天井に木材が使ってある
広々とした開放的な空間で。

食券を買った小林が
お水とおしぼりを持って
テラス席で待っていた
葵の所に戻って来る。

『小林サンは何にしたんですか?』

『僕は……カレーと悩んだんですけど、
ぼっかけそばめしにしました…。
長田で食べた方が…美味いでしょうけど…
ああ、長田本庄軒人気ですよね…』

長田本庄軒は
センタープラザ東館の地下1階にある
昼でも夜でも行列が絶えない人気店で、
色々あるメニューの中でも、
ぼっかけ玉子モダンが人気だ。

『ぼっかけ…玉子モダン…が
食べたくなっちゃいました……』

『明日…昼にでも…行きましょうよ…、
僕も…口がぼっかけ玉子モダンに
今の話でなっちゃいましたから…』

『あ、でも…小林サンは…
お住まいは長田なんですよね…
いつも…行ってるお店とか……』

『じゃあ…青森…にでも……』

と…そんな風に、小林が住んでいる
神戸の長田区で発祥したと言われている
ぼっかけの美味しいお店の話を
していると、頼んだ料理が完成した様で。

天気のいい青空の見えるテラス席で
一緒に地元の食材を使ったランチを頂いた。

ランチを済ませた後は、まだ
最後まで見る事が出来てなかった
アクアライブを…また…
最初の滝になっている場所から
ゆっくりと時間を気にせずに
1つ1つの水槽をゆっくりと見て回って。


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