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12歳年下の彼に溺愛される話

第84章 7月7日 PM編


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兵庫県 須磨シーワールド

小林&葵side

ショーまでは20分ほど時間があるが、
イルカのショーが見られる
ドルフィンスタジアムは
オルカスタジアムより
目立った混雑は無くて、自分達が
イルカショーを観やすい場所を
ゆっくりと選ぶ事が出来た。

『楽しみですね、小林サン…
あ、これ…良かったら…どうぞ…』

熱中症対策のスポーツドリンク味の
塩飴を葵が自分のカバンから出して
小林の方へ差し出した。

『あ…ありが…とう…』

『こんなものも…ありますよ~』

身体に直接スプレー出来る
熱中症対策グッツを出して来て。
自分の腕にスプレーすると
フローラルミントの香りがする。

『身体の表面を濡らして
気化熱で表面温度を
下げてくれる感じの…なんですけど…。
スプレーするシーブリーズみたいな…』

そして腕が濡れる感じに
シュッとスプレーすると
ハンディファンでそれを気化させる。

『小林サンも…どうぞ…ッ』

確かにエビデンス…に沿った
効率的な体表温度の下げ方だなと
小林は葵の提案に思いながら
ありがたくスプレーを貸して貰って。

『あ…の…、小林サン…今日…
香水…付けて…ます…よ…ね?』

看護師は職業柄…
香水は患者様によっては
不快感や吐き気を催す場合もあるので、
使用は避けると言うのは、
看護学校の学生時代に教わる事なので。
この季節の体臭の対策はしなくては
ならないのだが…
匂いの強いものは避けている。

だから…デートの時…とかでも
香水を…こっちが
付けて行く事も無ければ
小林が付けて来る…と言う事も無くて。

『……餞別に…貰った…貰い物の
香水……なんですけど…、
明日も…休みだから…
今日ぐらいは…いいかな…と
…思って…付けて来ました…』

『こ…小林サン……その…それって…』

普段は職業柄
つける事がない香水を…
彼が付けて来た…のは…
今日と言う日を…それだけ…
”特別”な日と…認識してるって事で。

『蛯名さんの…
それと…一緒ですかね…?』

香水と…同じで…
看護師にご法度である、
無縁の…物が…ネイルアートで…。

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