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12歳年下の彼に溺愛される話

第69章 大阪まいしまシーサイドパーク



船底のスペースにある
ベッドルームのダブルベッドに
大和を真ん中にして
両サイドから私と彼で挟んで。
『川』の字になってベッドに寝ころんだ。

『良く寝てますね…大和君…』

すやすやと天使の寝顔を
浮かべている大和の
ぷくぷくとしたほっぺを見てると
つきたてのお餅みたいで美味しそうだ。

「うふふ、良く寝てる…
今日は…沢山遊んだから…、
大和も疲れたんだろうね…?」

『明日も…喜んでもらえると
良いんですけどね……、僕も…
弟が生まれてすぐの辺りとかは
両親も祖父母もずっと
奏多、奏多、って言うもんだから
寂しかったって事は憶えてますもん…』

下の兄弟が生まれたら
上の子が自分にも構って欲しくて
赤ちゃん返りすることがあるって
妹も…ここなちゃんが生まれて
大和がそうならないかて
心配してるってここなちゃんが
生まれる前ぐらいに話してたなぁとかって
そんな事を思い出していたのだが。

私よりも12歳も年下なのに、
しっかりとした印象を受ける彼にも
そんな時期があったと聞くと、
その時の港斗君を見たかったなと…
思ってしまう。

「葵ちゃんと、小林君にも
すぐに慣れてくれて良かった~。
港斗君には慣れてたけど、
2人に会うのは初めてだったから…」

『エビちゃんは…老若男女問わず
人間でも動物でも…なんでも
すぐに好かれるタイプの子ですもんね。
ある意味…小林君位じゃないですかね?
あれだけ素直にエビちゃんに
ストレートな好意寄せられてて
慎重な立ち回りしてるのって…』

そんな話を…している内に
段々と眠気が出て来て
ふぁ…と巴が自分の口元を
隠しながらあくびをする。

『…っと…すっかり話込んでたら
もう…4日になってしまってましたね。
僕達も…そろそろ
寝ましょうか?巴さん』

その前に…と彼が
大和の寝てる足元から
こっち側に移動して来て。

『おやすみなさいのキス…したいなって』

「うん、港斗君…、
おやすみなさい…」

軽いキス…のつもりが
彼に後頭部を固定されて
ちゅうううっと…
熱烈なおやすみできなくなりそうな
おやすみなさいのキスをされて、
クルーザーのダブルベッドの上で就寝した。



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