第16章 おまけ
「言い忘れていたんだけどさ、俺の復活に炎の剣がないといけないって、どうして分かったのよ?」
「ああ、それは……」
「ネザーに行ったら、マグマの中にフェニックスが出てきたんです」
「え、フェニックスが?」
「人間の目の前には現れないのに……」
「俺もよく分かりませんが、綺麗な声のフェニックスでしたよ?」
「え、それって……」
「心当たりあるんです?」
「俺たちを生み出したとされるマザーフェニックスってのがいるんだよね」
「フェニックスの中でもおとぎ話だと思っていたんだけど……」
「まぁ、復活出来たんだしよかったです」
「それもそうね。本当にありがとね、おんりーちゃん」
「いえ」
「まぁ本当は、ネザーのマグマに落とすだけでよかったんだけどね、タマゴ」
「え?」
「ちょ、おんりーちゃん……?」
「急に斧持って、怖いよ……?」
「復活するんだから、いいですよね?」
「ちょ、待て待てやめてやめて!」
そうしてラスボスだった風変わりなフェニックスは、怠惰を謳歌したりしなかったりしているんだとか……。
おしまい