第3章 【降谷 零】上司からの愛
目を覚ますと横にいるのは、あどけない表情で私を抱きしめながら眠っている彼氏でもあり上司でもある降谷零。
普段は冷静で生真面目、職務中は特に厳格で右腕の風見さんをこき使いまくっている公安警察官の警部。
彼女である私も例外ではなく、部下として厳しく扱われている。
恋人として一緒にいる時も彼の方が何枚も上手なので、こんな風に観察できるのは彼が眠っている時だけだ。
人差し指で褐色の頬をぷにっと突いてみる。
「穏やかな顔してるなぁ。仕事中も、もう少し柔らかければいいのに・・・」
「じゃあ、あいつらの前で熱烈なキスでもしてやろうか?」
「ひっ・・・お、起きてたんですか!?」
突然目を開けた彼がニヤリと笑い、私の指にちゅっとキスをした。
それだけで心臓がドキドキと煩くなる程、降谷さんに惚れ込んでしまっている。
驚いていると指に口付けていた唇が耳元に移動してきて・・・
「どんな上司が好みなんだ?言ってみろよ」
「ひゃぁっ・・・!!ち、近いです・・・っ」
「降谷零よりも安室透の方が好きなのか?ん?」
囁かれながら耳を舐められ、ぞわぞわとした感覚に襲われる。
どちらも降谷さん本人なのに、安室透を褒めると何故か機嫌が悪くなってしまう。
いや、今は安室透を褒めてもいないし思い浮かべてもいないのだが・・・。
顎を掴まれ、真剣な眼差しで視線を合わせてきた。
「誰が好きなんだ?・・・」
「・・・ふる・・・・・・っ、零が、好き・・・んんっ!」
「僕もが好きだ・・・誰よりも・・・ッ」
彼の唇が深く重なり、ねっとりとしたキスが繰り返される。
舌も、ゆっくりゆっくり絡ませれば、たちまち頭がぼーっと気持ち良くなっていく。
そんな私を見て、目を細めて微笑む零の顔がかっこよくて大好きだ。
「いい顔してるな・・・。僕の、もうこんなになってるんだけど・・・」
「あっ・・・んぁ・・・!硬い・・・っ」
下着の上から下半身同士を擦り付けられる。
零の硬くて盛り上がったモノに刺激されて秘部がどんどん熱くなり、お互いの下着を濡らしていく。
早く・・・早く零が欲しい・・・・・・。