第1章 出会い
――ただ、誰かに愛されたかった。笑いかけて欲しかった。おしゃべりをしたかった。――
―なのにどうして、私が喉から手が出るほど欲しがるそれは、みんなが当たり前に持っているもの。でも私は手のひらから零れ落ちる全部全部…。――
ご、ごめんなさい…ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…
少女はひたすら謝っていた。
目の前にはまるでミイラのように乾ききった人間の死体、そこから正に今呪いが産まれているところだった。
『これは派手にやったね〜!とりあえず立てるかい??』
この状況にどう考えても不釣り合いな明るい声が頭上から降ってきた
そこには高身長の男
上下黒の服に身を包み、白とも銀とも取れる髪、さらに何故か目隠しをしている。
男は目の前に立てるかい?と聞きながら手を差し出した
掴もうとした自らの手を引っ込める。
「私に触れないで…」
そう呟く声は異様なほど静かな部屋に響く
『君が触れても僕は死なないよ。大丈夫僕︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎最強だから”』