第4章 運命の出会い
五条家の屋敷に戻ってきた真白は早速雪花と叶が居そうな場所へと向かった
すると案の定、そこにふたりは居た
「真白!!」
真白の存在に気付いた雪花が声をあげ,真白に近づいてきた
「雪花ちゃん……ごめ__」
真白は謝ろうとしたが雪花が真白に抱きついてきた
「この馬鹿!!どれだけ心配したと思ってるのよ!!」
「ごめん、でももう大丈夫だから安心して」
「うん」
雪花は真白に抱きついていた手を離した
「真白、おかえり」
「叶さん……その……さっきはすみません……」
「いいんだよ、もう終わったことだし」
「真白、私ね、少し考えがあるの」
「何?」
「一緒に五条家から出よう」
「え!?」
「まぁ、そうなるよね……」
叶がぼそりと呟く
「“出よう”って……どうやって?」
「それはこれから決める」
「仮に抜けたとしても五条家が手を出してくるし、行く場所がないと思う」
「それは心配ない、美桜家が滅びたことは知ってるよね?」
「う、うん」
「それは美桜家本家が滅びたことで美桜家には分家があるのよ、その分家は滅びていない」
「なるほど、その分家に着けば五条家は手が出せないと……」