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【KP】BL

第27章 【Summer Nude】






入試で見かけちゃったあの日、
可愛い顔のくせにオドオドと自信なさげやった
髙橋君のことが気になって。


もし2人とも合格しとったら仲良くなれたら
ええなって…やんわり期待しとったら
まさかのまさか。入学してみると同じクラスで。


仲良くなりたい気持ちはあったもののつるむグループ
が違かったこともあって会話をすることもなく
3カ月が過ぎようとしとった俺たち。


このまま夏休み入るんかな…って
半ば諦めかけとったあの日、
ラッキーなことに夏休み前最後の席替えで警戒心
丸出しの髙橋くんの隣の席をゲットしたもんやから、
怪しまれん程度に喋りかけまくって。


押しまくった結果、やたらとカーストを気にする
髙橋君と水曜日限定で図書室ランチをする権利を
得た俺は、じわじわと距離をつめる作戦に。


引っ込み思案で言いたいことあんま言えんタイプ
なんかなって思っとったら…
控えめなくせに俺が俺を15年生きてきて得た
スルースキルにめちゃくちゃ怒ってきて…


俺が見て見ぬふりしてきた俺のことを
ちゃんと、見ようとしてくれた髙橋君が
愛おしくて。


掴みどころがなくて、情深い熱いハートを持つ
髙橋くんのことをもっともっと、知りたくて。


その勢いのままに逃げ込んだ図書室で
俺から髙橋君に初めてのキスをした…。




2年に進級してからクラスが離れた俺は
疎遠になるのが嫌で、会う理由が欲しくて…
水曜日に数学を教えてもらう口実まで作る始末。


にも関わらず相変わらず外でのデートはおろか、
海人呼びすらも許可されず、髙橋君呼びのまま。


髙橋君の友達は海人呼びしてんのに…
おもんな。


そんなことを思っとったら高2の夏休み前、
ハプニング雷のおかげで俺からの催促やなく
初めて髙橋くんからキス…してくれて。


ライトなやつやなくて、余裕ない感じの…
今思い出しても赤面級のやつ。。


なんなん、あれ。さすがに反則やろ。
普段あんな可愛い顔しといて
急にあんな雄るとか…聞いてへんやん。


まぁ、その髙橋くんの勢いを逃すまいと
おうちデートのとき限定で名前を
呼び合う約束までようやくこぎつけた俺。


去年の夏休みは髙橋くんに連絡する理由も
会う理由もなかったから1ヶ月強の髙橋くんを
見逃しとるわけやけど、今年の夏の俺はひと味
違うからな!!と勝手に意気込む。
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