第38章 頼みがある
『あぁ‥じゃあ頼むぞ‥井浦』
安田はそういうと電話を切った
井浦はふとんに寝転がった
「結婚式でちょっと待ったーっていうあれをやれって‥何考えてんだよ‥安田の奴‥なにいまさら‥言ってんだよ‥」
井浦はリビングに向かった
「あ!お兄ちゃん電話終わったの?」
「あぁ‥終わった‥」
「‥お兄ちゃん?なにかあった?」
「‥基子俺そのうち家出ていこうと思う」
「え!?お兄ちゃんひとり暮らし出来るの!?」
基子は驚いた
「お兄ちゃんだってひとり暮らしぐらい出来るさ!!」
「まぁいいんじゃない?うるさいお兄ちゃんいなくなるならそのほうがいいし」
「なんだと基子ー」
「だってそうじゃん」