第39章 ハイハイ
玉木
「様が
守様の好きな物を持って
ゴールでお呼びになってみてはいかがでしょう?」
【第82回赤ちゃんハイハイレース!】
の出場権を手に入れた私達は連日連夜、
守と猛特訓をしています。
「あっ!それ良いですね!!!
それではアイスの空箱を持ってきま...」
玉木
「申し訳ございません!
比嘉商店の冷凍庫の故障の影響で、
箱入りアイスの入手が今とても困難な
状況でございます。
ですから空き箱のご用意も出来ておりません。
別な物で対応を致しましょう!」
「比嘉商店の冷凍庫が故障ですか!?💦」
"うちの第二の冷凍庫"と思っていた
比嘉商店の冷凍庫がついに寿命を迎えたようです。
私達の"勝利への道"が一本無くなってしまいました。
玉木
「さん!諦めないでください!!
まだ幾つかの手があります!」
「本当ですか!?」
玉木
「守様は、
空き箱なら...なんでも良いのかもしれません。
お菓子の空き箱を試してみますか?」
「あっ!そうですね!!
ちょっと試してみましょう!!」