第218章 五条家の脅威
食器の擦り合う音に耳を傾けていると
「………」
だいぶ離れた場所だが
人の気配を感じる。
(1人はうまく気配を消しながら歩いているが
もう1人は…酔ってるのか?足音が乱れてるな)
もう少し詳しく調べる為に
自身の感覚の一部をロープにし
この家を中止とした半径1キロ圏内を囲んだ。
このロープの内側で起きていることや
虫1匹でもその動きを完璧に把握できる。
「あの…その…」
「どうした?」
「貴方の名前…まだ聞いてなくて…
もし良かったら教えてくれませんか?」
(名前?あー…教えてなかったか)
「気になるか?」
「気になる…もそうですけど、
せっかくならお名前で呼びたいなって。
あっ!でも嫌だったら大丈夫です💦」
(さて賭けときた…
呪術師に関わりたく無いが
俺の事を知れば良い顔はしないだろう。)
「あの…」
「禪院叶。叶(かなえ)って呼んでくれたら良い。」
「Σ(・□・;)!?」
予想通りのリアクションをとる
もともと大きな目が更に大きくなる。
「昼間和室のアレを見た
俺はが脱却しようとしている
"呪術師"であり
以前にトラブルを起こした禪院家の者だ
アレを知った時点で帰るべきだったすまない」
精一杯の謝罪をし家から出る為に立ち上がる。
「待ってください!
わっ…私も謝らないといけないことが!💦」
「?」
は立ち上がった俺のところに来た