第217章 人生をかけたくじ引き
【1月2日】
「できたぁ!」
久しぶりに私は今年の抱負を"書き初め"してみました。
【脱!呪術師&脱!腹貸し家】
「なかなか良い感じ(๑>◡<๑)これでいこう!!」
私はその書き初めを和室に持って行くと
掛け軸みたいに床の間に飾ってみました。
「まずは一年…まずは一年ね!」
小さい目標から…
〈ピンポーン
「嫌な予感…
目標を掲げてからの訪問客…
これは怪しいわ。」
私は急いで2階にあがると
隠し部屋に入りました。
これは今時のお家あるあるだそうで
不審者が家に侵入してきた時に
逃げ込む為のシェルターらしいです。
(事前にハウスメーカーから説明がなかったら
気付かなかったもん。凄いよねー)
〈ピンポーン
(さんは居ませんよー)
息を押し殺し動かず座っていると
インターフォンもおさまり静かになりました。
(動き出すのを待ち構えているかも。
ここから3日は出られないわね。)
シェルターなので、
簡易トイレや守と運んできた災害用の食事
祐太用のミルク用のお水などあるので
なんとかなりそうではあります。
「携帯さえあればなぁ…
ホテルで捨てちゃったし💦
あの時の自分に言いたい!
まだ捨てちゃダメだって…」
私は暗闇の中で
ただ時間が過ぎるのを待ちはじめました。