第216章 VS.
(なによ売女って…
腹貸しに腹を貸してもらったのは
そっちじゃない!!
どうせ腹貸し家は呪術師の下の下の下ってことね!)
悟さんも玉木さんもみーんな
私の敵だって知って…
悲しみよりずっと悔しい。
「…もういい…あははっ…
清々した……呪術師の子供なんて……」
「気持ち悪い?要らない??
続きはなんて言うつもりでした?」
生垣の側から
あの名無しの使用人さんが現れ
私に話しかけてきました。
「………」
「それは言ってはいけない。
すぐ側の池で
守様が遊んでいますから。」
「………」
私は立ち上がり
来た道を戻り始めます。
「捨てる覚悟を決めた貴女は
とても素敵でしたよ。
自由で輝いていた…」
「………」
「これからは五条家にとらわれることなく
悟様にとらわれることなく
生きてみたら良いじゃないですか
もちろん腹貸し家としてでも、
普通の1人の女性としてでも…
貴女が貴女らしく自由に輝ける生き方を。」
「……」