第216章 VS.
守
「寒いんですけどー」
ちづる
「まま:;((°ө°));:」
2人は沖縄使用の防寒具では耐えられないのか
私のコートの中に入ってきました。
そして中に入ると
ボタンとボタンの間から顔だけ出しました。
※祐太は元々コートの中に入れ抱っこしています。
「だって森の中だものー。
この時期は寒いわ。
さっ、新居に向かってしゅっぱつよ〜!」
私の身体と言うか
そのフォルムはまるでスノーマンのように
膨れあがり奇妙に左右に揺れながら、
県道から外れた森の中へ入っていきます。
守
「やばっ!なんか楽しい!!」
←初めての体験にノリノリの子
ちづる
「あたち!でんち!あうくぅー!!」
←おとなりのトロロを歌って上機嫌な子
祐太
「(*˘ ˘*)」
←眠ってる子
「フフッ、こんな暗闇も皆んなと一緒なら楽しいね!」
私達はすっかり暗くなった森の小道を
スマホのライトで照らしながら歩いていきます。
守
「おかあー!家がいっぱい見えてきたよー!」
「あっ、もう着いたのね
距離的にもここで間違いないわ。
奥森村…村とは言っても住民は私達だけの村なのよ
さっ、行きましょう。」
いよいよその村に到着すると
電気が通っているようで小さな街灯が幾つか
ついていて村の全貌が明らかになりました。
守
「まだ新しい家が沢山……
どうして誰も住まないの?」