第215章 名無しの使用人
ついに布団を捲られてしまいました。
←だけど一生懸命に目は閉じて
眠っているフリを続けています
(嫁?……そしてこの声は………)
「おぉっ!見てくれはだいぶ変わってはいるが
可愛さといい!エロさといい!!
嫁で間違いない!!
おぃ!!!起きろ!!」
(あっ…やっぱり東堂さんね!💦)
東堂さんが私の身体を激しくゆすります。
「………」
東堂
「嫁!!起きろ!!」
(東堂さんなら…怖くない……
いえ怖いけど💦目を開けても大丈夫そう…)
東堂
「嫁!」
でも、
どうしても使用人さんの目を開けてはいけないという
言葉と寝たふりをしろという指摘が
消え去れず…東堂さんに申し訳ないですが
寝たふりを続けることにしました。
東堂
「……なんだ……
嫁じゃなかったか………
俺としたことが恋し過ぎて
とんだ見当違いをしてしまった
…すまんな娘よ、ゆっくり眠ってくれ。」
東堂さんは呼びかけに反応しない私に
嫁ではないと納得したのか、
お部屋から出て行かれました。
「……はぁはぁはぁ………
まさか…東堂さんだったなんて………」