第209章 さとるとかおり
そんな事があって暫く経った頃…
香織
「悟、お願い…
私達の赤ちゃんがほしいの。」
久しぶりに屋敷に戻ってきた悟に
私はお願いをした。
五条悟
「この家に居づらいっていう理由で
子供が欲しいなら
僕はもう香織との子供を作る気はないよ。
っていうかさ…僕言ってるよね?
お互いうまくいってないし離婚を視野に
屋敷から出て外で暮らしたらどうって?」
悟は意外にも前の子を気にしているようで
子作りには慎重になっているようだった。
香織
「………」
そんな悟の提案に私は頭を縦に頷けなかった。
だって玉乃さんとの生活はストレスだったけど
家事は使用人任せの
この恵まれた環境を手放したくなかったし……
結婚生活が破綻していても
"特級呪術師五条悟"を手放したくなかった。