第206章 腹貸しの暴走〜もうなんでも良いや編〜
黒服
「あちらの席でお客様がお待ちです。」
ミニバッグを持ち、
次のお席に向かいます。
私の爆売りはこれからです。
お客様
「雪乃ちゃん!!
あんまり来ないから
放置プレイかと思って
先にシャンパン頼んじゃったさ♡」
可愛らしいツルツル頭のお客様が、
これまたツルツルの頬を膨らませて
楽しそうにしています。
「楽しんでいたのなら良かったわ。
あれ?でもまだ…2本しか空いてないみたい…」
お客様
「1人で2本だよ〜
褒めてよ〜!いい子いい子してぇ〜」
「だーめ。
1人だけ特別しちゃったら
他の"子"にもそうしなきゃいけなくなっちゃう。
太郎くんは強い子なんだから我儘言わないの。」
私は待てを頑張れた太郎くんの
とぅるっとぅるっの頭を撫でてあげます。
お客様
「まま!!」
太郎くんは目を充血させながら
私に泣き縋ります。
もう本当の子供達に"まま"とは言われないけど
私の"可愛い"子供達は
まだまだ沢山いるから当分は満たされるでしょうね。
いろいろな意味で。
「そう言えば太郎くん。
もうすぐクリスマスね。」