第180章 里香ちゃんの変化
頭花さんは口を大きく開けて
"ビックリしている"という表情をしています。
「……悟さん……」
確かに悟さんが言った事は間違ってはいません。
お腹の中にいる子は悟さんとは血の繋がり
がない赤ちゃんです。
だけど…私は…
悟さんの提案を飲み"そうした"のに
なんだか悟さんの悪意がある言い方…
ううん…多分私が東堂さんと身体の関係を
持ったことからの罪悪感でそう感じるのでしょうね。
でもなんだか悟さんの一挙手一投足全てが
嫌味に感じるのです。
頭花
「マジかよ…マジかよ!!!」
頭花さんは、
今までに見た事がない
充血した瞳で私を睨みます。
「ちがっ…違うの!頭花さん!!
この妊娠には事情があるの!!
お願い最後まで話を聞いて💦」
私は頭花さんの右手を掴み、
話を聞いてもらおうと目を合わせ訴えます。
頭花
「……聞きたくねぇーよ!!
俺はいつでも"五条悟"の帰りを
可愛く待ってたお前が…大好きだったんだ!
…離せ!!離せってんだぃ!!」
"バサッ"
頭花さんは思いきり私の手を払うと
家から出ていってしまいました。
「とっ……頭花さん!!」
長い間、
一緒に苦楽を共にしてきた頭花さんに
誤解されたまま離れ離れになるのが悲しくて
私は直ぐに頭花さんを追いかけます。
"バタバタバタバタッ"