第174章 タネ.の選び方
すると…
ザバーッと後方から風が吹き
私が手書きで書いた悟さんのカードが
空中でビリビリに破けてしまいました。
「どーいう( ;´Д`)こと?里香さん…」
(なんとなくだけど……
里香さんは悟さんに怒ってる?)
何故怒っているのか分からないけど、
私はそう感じました。
「里香さん…悟さんは、
私が誰かに抱かれても大丈夫なんですって。
でもね私は嫌なんです。
悟さんに抱かれたいの…
苦しくたって構わないのに……」
私はその場に両足を抱え泣き始めます。
"バサッ"
すると暖かい何かが、
背後から私を包み込んでくれた気がしました。
「グスッ…里香さん…ありがとう…………」