第170章 悟り悟られ悟す
「乙骨さん、本当に良いんですか?」
乙骨
「僕の答えは変わらない…
転生する事を希望するよ。」
乙骨さんはいつから持っていたのか、
宝石が1つあしらわれた指輪を私に渡してきました。
「この指輪は……」
乙骨
「僕と里香との繋がりが途絶えないように
それを持っていてください。
転生してもきっと…
その指輪が引き合わせてくれるから。」
"ザッ———ッ"
「分かりました…大切にお預かりします。
……あとあの…乙骨さん……」
乙骨
「はい」
「転生後の名前の希望はありますか?」
今これを聞くべきか悩みましたが
聞いてみる事にしました。
乙骨
「なっ…名前?💦
かっ、考えて無かったな💦
………里香ちゃん?え?なに??
……うんうん……それが良いね。」
乙骨さんは斜め後ろを見ながら
穏やかに話をしています。
おそらく里香さんとお話をしているのでしょう。