第139章 悟、看病をする
「私が勤めているクリニックに、
明け方過ぎにボロボロの妊婦さんが
来院されました。
先生と私はその妊婦さんの赤ちゃんを
2人で取り上げました…」
五条悟
「へぇ—。なかなか凄い経験だね。」
大人な悟さんは、
聞き上手で私のお口は止まりません。
「無事産まれた赤ちゃんは可愛くて…
どことなくちづると似てるなって思っていたら
"呪霊"との混血児だと気付きました。」
五条悟
「(๑ˊ͈ ꇴ ˋ͈)ウンウン」
「でも…そんな赤ちゃんをお母さんは拒否をしました…
お腹を痛めて産んだはずなのに……」
あんなに一生懸命生まれてきたのに、
お母さんに拒否をされて…
思い出しただけで胸が締め付けられます。
「私…その子のお世話をしまいた。
沐浴をしたり、オムツを替えたり、
おっぱいも………」
五条悟
「…………」
「赤ちゃんのお母さんは、
赤ちゃんを闇のバイヤーに売り飛ばそうとしました。
呪霊の研究をしている方々にとって
混血児の赤ちゃんの臓器は特別なものだそうで
高値で売買されているようです。
でも……先生は赤ちゃんを売りませんでした…」
五条悟
「………」
悟さんは真剣な表情です。
きっともう…私が何を言いたいか分かるのでしょうね。