第16章 残高
歳は悟さんくらいの方で、
髪の毛はハーフアップでピアスもしていて
"今風"の僧侶さんです。
?
「〇〇産婦人科をご存知ですか?」
「〇〇産婦人科ですか?」
(私が通院してる病院( ・∇・))
「えぇ、知っていますよ。
ここから行くのでしたらこの道を真っ直ぐ
向かって歩いて頂けたら10分くらいで
着くと思います。」
?
「あー、そんなに近くでしたか。
ありがとう、助かったよ。」
「いえ、どういたしまして。
では私はこれで...」
僧侶さんに背を向けて歩き去ろうとしたら
?
「貴女は親切に道を教えてくれたから
良い事を教えてやろう。」
「(。・ω・。)?」
?
「私が今から向かう方角で不吉な事が起こるから、
近づかない方が良い。」
「不吉な...事?」
?
「足止めをしてしまったね。
さあ、もう行きなさい。」
「はっ、はぃ...(。・ω・。)」
私は軽く頭を下げると、
銀行へ向かいました。