第111章 KIDNAPPING.
家に着くと、
中から"正装"をした男が出てきて
泣き疲れてグッタリしている腹貸し家を
俺から受け取った。
「金はいーよ。
そんじゃ、俺はこれで…」
再び乗ってきたタクシーに乗り込み、
沖縄から去るべく空港に向かおうとした時だった...
頭花
「そんな慌てて帰る必要ねぇーじゃん!
まあ、上がっていけって!な!?」
「は?」
玉木
「そうですね、理不尽な夫婦喧嘩に巻き込まれて
しまった貴方に何か恩返しをしないといけませんね。
奥に焼きとうもろこしがあるので、
召し上がっていってください。」
「…焼きとうもろこし?」
どうしようか迷ったが、
興味本意で家にあがることにした。