第99章 見られている
「あの..
このお財布は幾らで売れますか?」
32点のうちの1つ、
学生時代にお金を貯めて購入した
ブランドのお財布を指差しました。
店員
「32点の査定金額は、
こちらを見て頂ければ...」
店員さんは32点分の金額が書かれた表を
渡してくださいました。
(お財布...お財布......)
(あっ、あった。)
「1万2千円...」
(これに五千円を追加すれば、
受診には充分ね。
売るのはお財布だけにしよう。
後は...悟さんにお返ししましょう。)
「すみません、お財布だけ売りたいです。」
店員
「宜しいのですか?お財布のみで...
他店ではこの値段は出せませんよ?」
「はい(⌒-⌒; )とりあえず...」
お店の方には申し訳ないですが、
後悔はしたくなかったんです。