第64章 優しさに包まれて
「...覚えてる...」
千夜
「は悟くんの願いを
命をかけて叶えたわ。
ができることはそこまでよ...」
「でも💦
悟さんはプランBを...」
千夜
「思い出すのよ。
そのプランBは、
悟くんありきの計画だったはずでしょ?」
祖母は私の背中を優しく撫でてくれます。
「………」
千夜
「守くんは、
悟くんに匹敵...いえ...
"宿儺"という方の血が隔世遺伝で強く出ているから、
五条家の皆さんも"悟くん"の管理下なら安心して
任せる事が出来ると思っていたの。
でも...不測の事態が起きてしまった...
そうなれば最善を尽くさないといけないと
判断をされたのよ。」
祖母は俯き悲しそうな顔をする。
「お婆ちゃん...?」
千夜
「なにも知識がないには
守くんの子育ては難しいと判断されたの。
覚えているかしら?
守くんがヤモリを一度殺してしまったことを...
これから守くんが大きくなるにつれて
呪力も桁違いになってくるわ。
正しい知識を知る人に預けることは、
守くんを護る為でもあるの。」