第15章 新たな敵
そこにはナオミ、潤一郎、敦、琴華が居た
「あんなにピリピリした探偵社は初めてだね」
琴華は思いついたように言った
「ナオミ、矢っ張り社に戻るんだ」
「嫌よ、ナオミも捜索を手伝うわ、こんなときに兄様と離れたくない、危険は社も同じよ」
「まぁまぁ」
「兄様、ナオミの言うことは何でも聞くと言ったじゃない」
潤一郎は昨日のことを思い出したようで
「と、とにかく社に戻るだ」
「あらあら、何なら昨日の懇願を思い出させてあ__」
ナオミの声が聞こえなくなった
「……ナオミ?」
ナオミの声が聞こえなくなり、おかしいと思い、3人はナオミのいる方へ振り返った
そこにはナオミはいなかった
「……真逆」
「……」
(居なくなってる……)
「莫迦な何の気配も無かったぞ」