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酸化した世界で君と詠う

第5章 戻れない場所(黒の時代)


あの酒場での出来事から数週間後、最近の太宰さんは今までにないくらい慌てていた

「どうしたの?」

「洋館に行ってくる」

「ちょっと待ってよ!最近変だよ、太宰さん…何か起きているかある程度察している、私も行くから今の状況を教えて」

「・・・」

「教えて」 

「仕方がない、今の状況は……」

要約するとこうだ
太宰さんは当時、史上最年少幹部である上、ずば抜けた頭脳を持つことからマフィアの首領の森さんに恐れられていた
森さんは太宰さんがマフィアからいなくなることを望んでいたのだそう
また、当時のマフィアは異能開業許可証を持っていなく首領はそれを欲しがった
そこで首領は、ミミックの日本上陸を手伝って抗争を起こし、解決することを条件に異能特務課から異能許可証を貰う、そして織田作を殉死させて友人の太宰さんはマフィアを抜ける……という作戦を立てたらしい
ミミクックのジイドという男がいたらしく、その人を殺せるのは織田作しかいなかった
この際、首領はミミックに安吾を潜入させていたらしい

「なにそれ!?、森さんが……待って、それじゃあ織田作が危ない!」

「行くのかい?」

「行くに決まってる」

琴華と太宰さんは急いで織田作が居る洋館に行った


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