第29章 横浜事変
事の顛末を聞かされる探偵社社員達
「そんな……琴華さんが……」
「お姉さん……」
「にわかに信じ難いな」
「琴華の安否が心配だねぇ」
「琴華ちゃん……大丈夫かな」
「凄いことがあったんですね」
「乱歩、判ったことはあるか?」
「全然、推理しようとするけど何故か判らない」
「それはそうじゃ、相手は嘘に嘘を被せ、真実を隠す……奴の異能は邪神が乗っ取っておるから今は2つある、元々は嘘を操る異能……そしてもう一つは闇を操る異能じゃ」
「なるほど、だがこれだけは予想がつく……陽香は今週中__いや今日あたり何かを仕掛けて来るだろう」
「そんな!!」
「あいつを仕留めきれなかった俺の落ち度だ……」
「後悔しても琴華ちゃんが帰ってくるわけじゃないし、今は作戦を考えよう……燈夜」
「嗚呼、そうだな」
会議は続いたが結局陽香について何も分からず、気づいたら夜になっていた