• テキストサイズ

酸化した世界で君と詠う

第28章 横浜事変 〜燈夜・リリア目線〜


リリアと燈夜は先程陽香が居た倉庫付近にいた

「おい、本当にここで合っているのか?」

「間違いないよ、私のプログラミング技術を甘く見ないでほしいな」

「でもおかしいだろ?こんな時間に琴華がこんなところに居るなんて……」

「私もおかしいと思うよ、でも琴華ちゃんの発信機がここを指しているもん」

「お前……その発信機をどうやって付けた?」

「カフェで琴華ちゃんがトイレに行っている間に付けさせてもらった」

「はぁ……」

燈夜がため息をする

「あ、燈夜!見て!誰か倒れてる!!」

「!?」

二人は倒れている太宰を見つけて近づく

「太宰治!?」

燈夜は太宰の姿を見つけて驚いた

「ねぇ、この人……ポートマフィアの元幹部でしょ?幹部が倒れているってことはただ事じゃないよ……これ」

「そうだな……それに、周りを見てみろ……異能の痕跡があるし辺りが血まみれだ、殺人現場でもこんなに血の量は見ねぇ」

「本部に連絡したほうが良さそうだよ」

「いや、いい……こんなことで部隊を動かす訳にはいかねぇ」

「目立った外傷はなさそう、とりあえずこの人を何処か安全な場所へ連れて行こう」

リリアは太宰に近付いて傷の確認をした

「なら丁度いい場所がある……着いて来い」

二人はとある場所へ向かった



/ 263ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp