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酸化した世界で君と詠う

第26章 出会い


「うん、来ているよ、今は用事があって別々に行動しているんだ」

「そう……」

「気が向いて私達と一緒に暮らしたいならいつでも来ていいよ……と言いたいところだけど仕事の関係で一週間くらいしかいられないんだ、心変わりしたら早めに言ってね」

「うん……」  

その後、リリアと少し話した
途中でリリアは急に仕事が入って、琴華に“じゃあね、また会おう”と言って店を出た
先程リリアが座っていた席の端っこらへんに裏面にして置かれた写真があった
気になった琴華がその写真を取って、表を見てみるとそこには満面な笑顔で写っているリリアと隣にはおかしそうに笑う燈夜が写っていた

「何これ……」

(こんなに優しい表情をするお父さん……見たことがない)

「私が苦しんでいた時に……この人は……この人は……」

(“最低”)

「もう容赦はしない、全てを問いただしてやる……異能を使ってあの人の情報を集めてやる」

(矢っ張りお父さんは私のことなんてどうでもいいんだ)


 
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