第24章 血染めの戦姫VS重力遣い
「俺は本気だぜ、手前はまだ体力がありそうだな」
「……私の全部の力をあなたにぶつける」
「やってみろよ、受け止めてやる」
琴華は中也の言葉を聞いて勝ち誇ったような笑みを浮かべる
「神粋玲__理を支配し、私は舞う、それは美しき世界、優しい世界、生物は我に力を貸し、そして我は破壊する」
姿が変わる
琴華は手を出し、その上にはオーラみたいなものが舞う
それは段々大きくなるような感覚がする
(凄い、ボロボロに成った体が癒やされていくような感覚、そして軽くなった気がする……集中して撃つんだ……私にはきっと出来る)
「“玲”」
琴華は唱え、玲を放つ
中也は動かずに重力を体に纏って、防ごうとするが何故か重力が無効化された
「!?」
玲を放って数秒後、中也が倒れる
「“玲”は全てを無効化し、攻撃する……あなたが玲を受け止めると決めた瞬間、あなたの負けが確定した」
そう言った後、琴華は姿が戻り少しふらつく
(矢っ張り、体力をつけないとな)
ふらついた足取りで中也に近づき、自分の異能空間に連れ込んで中也を治療する