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酸化した世界で君と詠う

第22章 魔人の策略


福沢は道を歩いていた

「血痕……?」

どうやらその血痕は裏路地に続いていた

「この血溜まりで途切れている__か」

背後に仮面の男が立ち、福沢を殺そうとするが福沢は男の武器を素手で掴んで男ごと投げた

「死を死を……異能者に死を……永遠に目覚めぬ泥土の眠りを」

「異能者狩りか……私の他にも標的があるならば逃す訳にはいかんな」

「届かない、貴方では私に届かない……いかな武術の達人でも、意識の外からの攻撃は避けられない」

福沢の背後から銃の弾らしきものが飛んで来が福沢は避けきれなく首に弾丸が掠れ、軽症を負った

「後頭部を砕くつもりが、殺気を読まれましたか……ですがこれで十分です……抗えぬ死は至るところに所にあります……例えば銃、病、孤独……そして毒」

「ぐ……!?」

福沢は体制を崩す

「今宵は死ぬにはいい月夜です」

男は去る

「待……て………」

福沢は倒れた


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