第8章 それぞれの片想い
[沖田side]
翌日の学校
授業開始のチャイムが鳴ると同時にガラッと教室のドアが開いた
「キャッホーイ!セーフアル!!」
入ってきたのはチャイナだ
「セーフじゃねーぞ。これは授業開始のチャイム。10分の遅刻だ」
銀八はそう言ってチャイナに遅刻とつける
「10分ごときで遅刻とか言ってんじゃねーヨ。そんなんだから銀ちゃんはモテないアル」
「言葉の暴力反対!!ちなみに俺は彼女がデートに1日遅刻しても待つ男です!」
「それ遅刻じゃねーよ!端から来る気ねーよそれ!!」
銀八が言ったことにメガネがツッコんだ
「よし、んじゃあ全員いるな?」
銀八の言葉に姐さんが手を挙げ言った
「先生、桜ちゃんがいません」
「あ?吉野?めずらしーな」
確かに吉野が休むなんて珍しい…遅刻でもなさそうだし…
「どーしたんだろう。風邪でも引いたのかな」
俺が思ったことを近藤さんが言った
土方さんは「寝坊だろ?」と言って欠伸をしていた
「……。」
「先生ェ!私、桜から手紙預かってるわ」
「マジでかさっちゃん!」
「見せろー」
そう言って吉野からの手紙を見る銀八
【女の子にはやらなきゃいけない時があるの!今はその時。吉野】
手紙の内容を読み上げた後、教室中がしーんと静まり返った
「いよいよ違う次元に行ったか…アイツ」
「やらなきゃいけない時って何かしら?」
「さぁ…」
「まだ何か書いてるアルよ」
「なになに…?」
【PS.最後のHRだけ行けるかもしれないので欠席扱いしないでね。】
「するわーっ!!」
そう言って手紙を机に叩きつける銀八
何やってんでィあいつは…。