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空回り【銀魂】

第8章 それぞれの片想い


『さてと…』

"寄るところ"というのは建前で本当は残ってしまったチラシを配りきろうと思ったのだ

その為だけにわざわざ沖田に付き合ってもらうのも悪いしね。

中学生が下校時間に通りそうな場所にいるけど…全然いないなぁ。

もうほとんどみんな帰っちゃったのかな…もう6時過ぎてるもんね。

仕方ないと思って引き返そうと後ろを向いた瞬間

ドンッ!

『いったぁ!!』

勢いよく誰かとぶつかってしまった

『もー誰っ…』

私がぶつかったその女の子と目が合う

『えっ…』

女の子の目には涙が溜まっていた

「ごめんなさいッ!」

『あっ…』

女の子はそのまま走り去って行った

『…泣いてた?…どうしたんだろう』


…………て!!

『よく見たらさっきの子中学生じゃんんん!!?』

確かあの子が着てた制服…この近くの中学校のだ!!

『まだ間に合うかも…』

私は全力疾走でさっきの女の子を追いかけた
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