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空回り【銀魂】

第3章 距離[沖田side]


HR

「えー…つーわけで、1ヶ月経ったので今から席替えをすることにする」

「先生!何で先月はしなかったんですか?」

「気分です」

銀八の言葉に近藤さんが勢いよく席を立った

「席替え!!マジっすか!やりましたよお妙さん、ついに一緒になれます!」

「おりょう、もし私がゴリラとなったらかわってね」

「お妙…」

「先生!」

「何だ新八ィ…」

「席はどうやって決めるんですか?」

「そりゃもちろん、好きなもん同士よね」

「それがいいです!」

「僕も同感だ」

猿飛に賛成する近藤さん達に銀八は机をバンッと叩いてポケットから何かを取り出した

「そこはクジだろーが!!」

「なんかこれ…前にも見た気がするんですけど…」

そんなメガネのツッコミも虚しく、席替えはくじ引きで行うことになった


正直席替えなんてどうでもいいし、別にどこでもいいや。

そう思ってアイマスクを装着しようとした時だった

『私、後ろの方の席がいいなぁ』

…ったく、吉野(バカ)のくせに後ろなんてますますバカにならァ。

「はい、じゃー順番にクジ引きに来い」

銀八の言葉でみんなざわざわと動きはじめる

「姉御と桜どこアルカ?」

『7番、やった後ろだ!』

「私神楽ちゃんの隣よ」

「ヤッター!!姉御の隣ネ!」

「お妙さん!自分、一緒の班です!」

「おりょう…」

「ごめん、私も一緒…」


7番………か。


ってだから別にどうでもいいんでィ。

俺は自分のクジを引いた

「……」

『沖田ぁ!』

「っ!」

自分の引いた番号の席を探していると急に吉野が話しかけてきた

『沖田何番だった?』

「……10」

そう言うと吉野は

『10かー!てことは私の後ろだね!』

と言って笑った

そんなこいつに俺は無意識に眉を下げ微笑んだ

「お前の隣は誰なんでィ」

『えーと…』

「俺だよ」

『わっ、ひ、土方!』

吉野の頭をわしゃわしゃとかき回して8番と書かれたクジを見せる土方

『お、土方が隣かぁ!よろしくね!』

「おー」

笑顔で土方と話す吉野を見つめ、俺は溜息をついた

ったく…嫌なメンツでィ…。
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