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リアル無人島サバイバル「ぼんおら」

第4章 リアル無人島サバイバル「ぼんおら」4


「おらふく〜ん、どこに行ったのよ〜?」
 ぼんさんは、ものの数秒でおらふくんとはぐれた。
 無人島はどこもかしこも木々に囲まれていて、まるでジャングルのようだった。まだ昼間なのに薄暗く、いつの間にか、おらふくんとは違う方向をぼんさんは歩いていた。
「それにしても、なんで俺たち、こんなところに来ちゃったんだろうな……」
 とぼんさんが独り言を呟いたかと思えば、なんの前触れもなく振り向いたのでおんりーはすぐにドローンを木陰に隠した。
 二人を監視しているこのドローンは最新型で物音も少なく小さいのに、こういう時に限ってぼんさんの直感が働くらしく、ひやりとする。そんなおんりーの心情を知るはずもないぼんさんは、また呟いた。
「なんかいたような気がしたけど、気のせいか……?」ぼんさんは一旦歩くのをやめた。「こういうことをするといえば、ドズルさんくらいしか思いつかないけどな」
 まさかな、なんてぼんさんはへらりと笑った。やはり、鋭い。そして、この企画の本当の目的が一つ達成された。
 ぼんさんはここで、ドズルさんのことを思い出したのだ。
 あとは自分とMENのことを思い出すかだけれども、それよりまずは、おらふくんと合流して欲しいな、なんておんりーが考えていると、通信が繋がった。
「今おらふくん、おんりーチャンのこと言ったわ」
「え?」
 どのタイミングで言ったか想像もつかないでいると、ぼんさんが来た道を引き返そうと言い始めた。これは追いかけなくては。通信を切り、おんりーはドローンを飛ばした。
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