第2章 リアル無人島サバイバル「ぼんおら」2
「どうして僕たち、こんなところに来ちゃったんですかね〜」
「よく分かんないけど、とりあえずまずは飯だよな」
「あ、川はあったみたいなんで、水はなんとかなりそうですよ」
「よし、でかした、おらふくん」
そうして、おらふくんとぼんさんは、ドズルさんの手の平に転がされているとも知らず、無人島に連れてこられたのであった……。
「うん、この川の水は飲めそうだな」
年上らしくかっこつけたかったのか、先に川の水質確認をしたぼんさんだったが、実はさっき僕飲んだんですよ、とおらふくんが笑いながら言ってそれらを全部崩す。
もちろん、その水質の調査はあらかじめ行っていて、ほぼ水道と変わらないから大丈夫なのだが、ドローンで見守っているおんりーは気が気でならなかった。
(本当にこの企画、成功するのか……?)
おんりーは、この企画の全てを知っている訳ではなかった。ぼんさんたちが、次は飯だよな、とおらふくんと相談していると、MENとの通信が繋がった。
「そっちは大丈夫そうか?」
「大丈夫も何も、水場から動いていないんだけど」
とおんりーが答えて間もなく、おらふくんが何かを指して叫んだ。どうやら何か見つけたらしい。