第2章 おんおらMENの場合
──おおはらMENさんの場合──
その後、どうですか?
「アレイのことっすよね?」
「アレイにはみんな、TNTを持たせたんですよ」
え、本物ですか?
「はっはっはっ、いやいや、アレイちゃんに本物を持たせる訳ないじゃないですか」
「ほら、この紙に描いたTNTを持たせてるんですよ」
絵柄、かわいいですね。
「そうっすか? はははっ、ありがとうございます」
「やっぱアレイちゃんに持たせるものは、可愛いものじゃないといけないかなって思って」
何か困ったことはしていないってことですか?
「困ったことっすか……」
「最初の方は、困ったっすね」
「描いている途中に、先に絵を持たせたアレイちゃんが、俺の絵を持って行くんすよ」
「でもそれ以降は……特にないっすね」
100匹ちゃんといますよね?
「え……いると思いますけど」
「なんかあったんすか?」
その後、ドズぼんのアレイの話やおらふくんのアレイの話をすると、MENははっはっはっと笑った。
「大変だったすね」
「あ、じゃあこのTNTいります?」
いらないです。