第1章 ドズぼんの場合
──ぼんさんの場合──
その後、どうですか?
「アレイのことでしょ?」
「結構助かるんだけどね、物を落とすと絶対離さないから、かなり大変なんだよ」
そういう時はどうするんですか?
「大事なものだったらなんとか返してもらうけど、大体諦めてるよ」
「だって、こんなかわいい顔してるのに、奪うなんて出来なくてさ」
優しいですね。
「まぁね」
「ってまさか、また俺に何かドッキリしてない?」
いえいえ、そんなことはないですよ。
「そーかそーか。まぁいっか」
「それより、動画撮ったメモリ持ったアレイ、一緒に探してくれない?」
「ずっとどこかに飛び回ってるんだよね」
探します!