第2章 幼馴染から…
ルシアリアの笑顔を見ると安心して
フォルトは温めておいたお湯を
コップに注ぎルシアリアに渡してくれた。
その時になってルシアリアは自分が
今どんな状況かまだわかってない事に
慌てる。
「わっ私、あの後どうやってここに…」
今いる場所は、さっきいた洞窟と
変わらないように見える。
しかし魔物やスライムなど全く
見当たらない。
フォルトも魔物に警戒する事なく
寛いでいるように見える。
「ここはまださっきいた所とそう遠くない
場所。でもダンジョンには必ずある
セーフティーポイントで、ここには魔物は
来ないから大丈夫だ」
「そっか…良かった。でも、どうして
スライムは私を襲ってきたのかな?」
スライムは子供でも倒せるし、こちらが
何もしなければ無害だったはずである。
「ルアは知らなかったのか?いや、
知らなかったからここにいるんだよな」
「?」
ルシアリアの疑問に顔を少し反らし、
フォルトは気まずげにだが、話してくれた。