第1章 はじめまして
「俺の名はターレス」
『たー…。レタス?』
「わざとだろ?ターレスだ。」
『ターレス…ねぇ…』
「君の名前は?」
『私の名前は弦巻れいな!』
「弦巻…。」
『ところで何で空から降ってきたの?アナタは一体何者なの?バケモノなの?レタスなの?』
「俺はサイヤ人だ。空も自由に飛べる。ただ、お前とは別の世界の者だ。」
『あー…ドロップってやつか!』
「トリップな。そういえば気になったのだが、その格好は?」
『これ?これは制服!私高校3年生なの!』
「そうか。お前の家はどこにある?送ってやるよ。」
『え、見ず知らずの人に教えるなんて無理。』
「心配するな。俺は住む場所がない哀れな30代だ…。お前の家に居候するしかないんだよ。はやく案内しろ。」
そういって彼は私をヒョイ!っと軽々く抱き抱えた。
『うぇえ…!ビックリしたわ…。』
「しっかり捕まれよ。お姫様?」