第5章 仮面を被る
昨日の帰り道の出来事以来、
ターレスと顔を合わせるのが
少しばかり苦しかった。
『おはよう…。』
「…。おう。」
母「2人ともどうしたの?顔色悪いわよ?」
『ううん!そんな事ないよ!』
「大丈夫っす…。」
母「そう?あ、そうだ!急に用事が入って、明後日まで帰って来れないの。申し訳ないんだけど…2人とも、家の事お願い出来る?」
『大丈夫!任せて!』
母「ありがとう、そうしたら今晩から頼んだわね。」
ー登校中ー
『…。』
「…。」
『……。』
「……。」
ー授業中ー
先生「…で、あるからして…」
『…。』
「…。」
ー帰り道ー
『…。ねぇ…。』
「…。」
『昨日の事…。』
「…ッ」
『…。あの時はごめんね。』
「…。」
『私…色々考えすぎて、訳が分からなくなって…それで、その…』
「…別に気にしてない。」
『そう…そっ、か…。』
「…。」
なんか、気まずいな…。