第4章 相思相愛 (太宰治)
「それはどういう…?」
『太宰さんが 格好良いクールな大人 を目指す前から私は太宰さんが好きなんですから…クールな太宰さんだと寂しいし、』
変なことして困らせないでくださいよ
って言おうと思った刹那
久々の重さとあたたかさ
「やっぱり私はこれが1番だよー…」
『そうですよー…ほんと困らせないでくださいよ』
「うん」
『…あと美女探しはいつまで続くんですか?』
「んー?…………極力控えるよぅ……、でも!私が1番心中したいと思っている超絶美女は月宮ちゃんなのだよ?!!」
『はいはいそうですね(完全にやめることはできないのね…)』
きっとこそも含めて《太宰さん》なんだと思う
なら私はそれでもいいのかもしれない
ただ今は明日終わってもおかしくないこの幸せな時間を充実させたいな…
探偵社に入って、死と危険がぐんと身近になって、生きることの大切さを改めて知ったし、今この瞬間ってとっても貴重なんだなって…
太宰さんは与謝野先生の治療効かないし…
相手の目を見つめる
…相手は微笑んだ
何を言い出すかと思えば、
「ねえ…今日私のうちくるかい…?」
?!え?
だから何度も言います
『…急なんだって!!!!!』
「えー、じゃあ毎回「今から○○します」って言わなきゃいけないの?」
『もっとなんかこうあるでしょ…思いつかないですけど、』
「ふふ、結局思いつかないんじゃあないか」
で?返事は?って言われた
この人ってほんと私の事逃がさないよね
『……お邪魔させて頂きたく存じます』
「かしこまりましたー、ではご案内致します」
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次回おうち回(章新しく作ります)