第25章 打ち上げ
「‥様!申し訳ありません!何かございましたか?」
芹沢は急いで弓を置いた
「待って芹沢」
「はい‥?」
は的の方を見た
(芹沢‥肩壊したんじゃなかったの?的にちゃんと当ててる‥)
「あの‥様?怒ってますか?勝手な事をして」
は首を振った
「違うよ!芹沢!怒ってない!今弓引いてたよね?」
「‥はい」
「肩壊したってもう弓引けないって前に言ってなかった?治ったの?」
「いいえ‥治ってはいません!肩を壊したのは本当です」
芹沢は自分の肩に触れた
「様の試合を見て私もまた弓を引きたいなと思うようになって‥それで今日の大会を見て改めて思いました!私は弓道が好きだなってもう一度引きたいなと」