第11章 翔陽戦
「そうですよね…私…何やってんだろ…」
彩「そうよ!」
「ほらー!湘北ー!翔陽相手だからってびびんないで!!」
しかし赤木は花形のフェイクに気づかず引っかかってしまった。
透「もらった」
「あっ…流川!!」
は自然と流川の名を呼んでいた。
流川にどうにかして欲しいという気持ちが自分でも気づかぬうちに出ていたのだ。
パシッ
そして流川はしっかりとその思いに応えた。
流「ふんっ」
花形からボールを取り戻した。
透「くっ…」
そしてそのまま流川は1人で速攻し、ボールを取られることも、止められることもなく、シュートを決めた。
「流川…」
は安心し、微笑んだ。
翔陽部員「湘北にとんでもねぇ奴がいる…あの11番…」
藤(富ヶ丘中の流川か…)
流川親衛隊「「「キャーッ!!!流川!流川!L・O・V・E流川!」」」
流川親衛隊も騒ぎ、晴子も目をハートにしていた。
しかし流川が見たのはもちろん、の方であった。
流「…」
流川と目が合ったは泣きそうな笑顔で親指を立てた。
そして大声で
「ナイス!流川!」
こう言った。
流「ふんっ」
流川は満足そうに笑った。
に褒められたことはもちろん、期待を込めて自分の名前を呼ばれたことが、に頼りにされたことが嬉しかったのだ。
仙(さすがだな。)
藤(な、なんだあいつは…)
信(あんにゃろー!さんとあんな仲良さそうにしやがって!さんが海南にいれば…チクショー!)
洋(流川…すげぇな。のあんな表情、初めて見たよ)
そして流川とのやり取りに、に想いを寄せるもの以外でも不満を抱く者たちがいた。
流川親衛隊1「やだ!なにあの子!」
流川親衛隊2「前からあの子ベタベタしすぎなのよ!流川くんに!」
流川親衛隊3「マネージャーって立場をいいことに!」
流川親衛隊だった。